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2010年6月23日-7月14日駒場小学校クラブ活動 麻雀教室

2010/06/23-07/14 の4週にわたり、目黒区立駒場小学校で麻雀教室を開催しました。主任を務めた大堀龍一 (東京大学麻雀サークル 白 代表 / ニューロン麻雀スクール 五反田子供教室 講師) がレポートいたします。

概要

「放課後フリークラブ」は目黒区が放課後の子供の居場所を作ることを目的として小学校ごとに行う事業である。駒場小学校 (東京大学駒場キャンパス隣) では「駒ちゃん広場」の名称で、保護者有志の運営により、学区周辺地域より講師を招き、多彩な講座を開いている。

「麻雀教室」は 2010/06/23-07/14 の水曜に4週連続 (原則として全回参加) 1クールで開講した。好評を受け、現在は第2クールに向けた準備を進めている。

開講経緯

2009年12月に大堀が東京大学サイエンスコミュニケーションサークルCASTのメンバーとして理科教室のメンバーとして伺った際、五反田で麻雀教室を運営しており、(我々の運営ではないが) 神戸の小学校で麻雀クラブの前例があるという話をした。その後、双方で検討を重ねた結果、2010年度に開講することとなり、日程決定・使用教室や備品の手配などを行った。

参加者

4年生以上・定員8名として募集し、4年生6名・5年生6名・6年生2名 / 男子10名・女子4名 の応募があった。備品および運営スタッフの人数の問題が解決されたので全員の申込を受理し、4卓で行うこととした。欠席が出て3入りになると指導が行き渡らない可能性があるため、締切後に応募した1名、第1回を見学してから第2回以降の参加を希望した1名も受け入れ、16名ちょうどで開講することができた。

経験の有無は問わず、内容が基礎的なものであることのみを明示して募集したが、ある程度の知識を持っている児童も見受けられた。

講座内容

週1回のペースで各回1時間程度という制限、一斉講義+演習の形式 (私は未経験であった)、手積み故のスローペースなどを考慮し、以下のようなものとした:

第1回 (06/23)
アウトライン (数局を行い通算点数の多寡で勝敗を決めること。)
局の準備・アガリへの道 (洗牌・砌牌・配牌・摸打・聴牌・和牌をスタッフ4名で実演。聴牌と和牌については、この時点ではまだ麻雀牌の種類やアガリ型の定義をしていないため、抽象的に「牌が揃った」と表現した。)
麻雀牌の種類
4枚麻雀の体験 (配牌は親の山の右端から。体験なので手牌はオープン。アガったら私から1000点を受け取り、手牌は副露しておいて新たに4枚の配牌を取得し、局を続行する。)
第2回 (06/30)
テンパイの種類 (基本5型)
7枚麻雀の実戦 (手牌を立てて行う。点数計算は ロン2000 / ツモ1000オール / リーチで2倍)
第3回 (07/07)
基本的な捨て方 (つながっていない牌は字牌や端牌から整理する。)
13枚麻雀の演習
第4回 (07/14)
13枚麻雀の実戦 (上位賞品・参加賞あり。)
より本格的なルールの紹介 (配布資料のみ。細部には触れずに大掴みの説明とした。)

感想

第1回は未知のゲームに対する好奇心からか、講義・実演ともに児童はよく集中していた。毎回の反応を見て次回の講義内容に盛り込む項目を加減していた (最終的な目標は固定) が、第2回以降は (成年のプレイヤーにも見られる、大会の開会式の時のような)「早く打たせろ」というプレッシャーを感じ、講義は可能な限り短く切り上げるようにした。

演習では、特にプレイの技術に関しては決して教え過ぎないことを心がけた。具体的には、たとえば打牌については訊かれた時だけ指導し、まず結論を言う。それに納得した様子なら理由についても踏み込まず、納得していなくてもまず切らせてから細かい説明をするようにした。

講座を運営する立場としては必ずしもベストではなく、次回に向けた改善点など収穫の多いものとなった。児童の反応は素晴らしく、継続参加希望者と未経験者との調整をどうするか考えている。

小学校の図書室で麻雀クラブ。こんな時代が来るなんて、感涙。
小学校の図書室で麻雀クラブ。こんな時代が来るなんて、感涙。
運営の東京大学麻雀部白。中央が大堀龍一部長。
運営の東京大学麻雀部白。中央が大堀龍一部長。
対局中は真剣そのものですが……あがりが出る度に大盛りあがり!
対局中は真剣そのものですが……あがりが出る度に大盛りあがり!
放課後の楽しいひととき。まさにコミュニケーションのゲーム。
放課後の楽しいひととき。まさにコミュニケーションのゲーム。
みんなで記念写真。次回が待ち遠しい!
みんなで記念写真。次回が待ち遠しい! 中央は応援講師のニューロン池谷代表