ニューロンでは骨髄バンクの普及啓蒙を目的としたチャリティ事業を経年的に行っています。これは2001年にニューロン西日本統括の山口明大が白血病を患い、骨髄移植によって一命を取り留めたことがきっかけで始めた事業です。
2010年度は加盟校での募金活動、友好団体からの支援、そして恒例の東京大会を開催しました。お預かりした募金(総額40万円)は、骨髄バンク普及活動を推進する諸団体へ寄付しました。
「継続は力なり」という言葉をかみしめながら、できる範囲で精一杯、山口明大と共に活動をつなげていきたいと思います。イベントにご参加くださる愛好家の皆様。あらゆる面でご支援・ご協賛くださる各団体や企業の皆様。この小さな事業をこれからも見守っていただければ幸いです。今後ともご協力よろしくお願いします。
2010年11月7日に東京銀座で開催した東京大会は、参加者、募金額ともに過去最高となりました。参加者の皆様はもとより、ご協力くださった麻雀プロの仲間達、ご協賛くださった皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
麻雀と骨髄バンク。まったく共通点のない世界なのに、麻雀の魅力が人を惹きつけ、人をつなぎ、この活動の輪を広げてくれています。仲間の大切さ、積み重ねの重要さを感じています。
私は闘病中、麻雀牌に触ることすら出来ませんでした。勝ち負けうんぬんより、麻雀を楽しめることの「幸せ」を日々かみしめてします。
これからも自分に出来る範囲で楽しい麻雀の普及活動と、麻雀を通しての恩返しを続けていきたいと考えています。ご支援よろしくお願いします。
東京大会ゲスト 和泉由希子(日本プロ麻雀連盟)今回初めて参加させて頂きました。微力ながらお手伝いできた事を嬉しく思います。決して堅苦しい雰囲気ではなく、あくまで和やかな大会でした。参加者が構える事なく、「骨髄バンク」という言葉が自然に残るような。
小さなキッカケでも、「知る」と「知らない」では大きな違いがあると思います。
今すぐに何か出来なくても、苦しんでいる人達がいる事を知り、健康である事の幸せを感じる事。頭の片隅にほんの少し置いておく事。それだけでもいいんだと思います。
いつか同じような仲間が少しずつ増えていき、小さな思いが大きな力を生み出すかもしれない。世の中を変えるような事はできなくても、一人の命を救えるかもしれない。そういう事を考えるだけでも、なんだか嬉しくなりました。小さな小さな自分だけど、出来る事を探していきたいと思います。
声をかけて下さった山口さん、一緒に楽しんでくれた皆様。今回はありがとうございました。
東京大会ゲスト 杉村えみ(日本プロ麻雀協会)今回初めて骨髄バンクチャリティーの大会に参加させて頂きました。この大会の主催者のルーラー山口さんは骨髄移植により一命を取り留めた方の一人です。
参加者の中にも兄弟から骨髄移植を受けた方や、ドナー経験のある方もいました。山口さんは同じ日本プロ麻雀協会の先輩で、白血病になる前からの知人です。この大会で様々な方のお話を聞いて、白血病という病気の怖さや、ドナーのなり方、そしてもしドナーになれなくても献血やいろんな方面での協力が出来るということを知りました。
山口さんのお話に、3回白血病を再発して亡くなった女の子の言葉がありました。
「生きたい。どうしても生きたい。どうしてそこまでして生きたいの?って人に言われるかもしれない。でも私は、生きたいから生きたい」
その子は、どんな気持ちでその声を叫び、亡くなっていったのでしょう。山口さんは、ドナーが見つからないで死んでいく人たちは、生きていることを世の中に見捨てられたような気持ちになるんじゃないかなあ、と言っていました。
自分は懸命にこの世を生きているのに、世界に見捨てられてもいいですか? そして必死に生きている人を、自分が見捨てたいと思いますか? 私は「助けて」っていう声をちゃんと受け取りたい。そして、一人でも多くの人が同じように救いの声に耳を傾けて欲しい。一人でも多くの命が助かって欲しい。今回の大会に参加して、心からそう思えるようになりました。救える命のことを、どうかみなさんもこうした活動を通じて知ってもらえたらいいなと思います。
*文中すべて敬称を略させて頂きました。