ニューロンでは骨髄バンクの普及啓蒙を目的としたチャリティ事業を経年的に行っています。これは2001年にニューロン西日本統括の山口明大が白血病を患い、骨髄移植によって一命を取り留めたことがきっかけで始めた事業です。
2013年度は加盟校での募金活動、友好団体や協賛企業のご支援、そしてメインの東京大会を開催しました。お預かりした募金35万円は骨髄バンク普及活動を推進する諸団体へ寄付しました。
「継続は力なり」という言葉をかみしめながら、できる範囲で精一杯、山口明大と共に活動をつなげていきたいと思います。イベントにご参加くださる愛好家の皆様。あらゆる面でご支援・ご協賛くださる各団体や企業の皆様。この小さな事業をこれからも見守っていただければ幸いです。今後ともご協力よろしくお願いします。
今年は過去最多の参加人数!!
当日、早朝は雨だったにもかかわらず大会が始まると晴れ間もみえ、台風接近の中、一人のキャンセルもなく無事開催することができました。また、同じビルの下の階には150名を超える麻雀プロが一同に介した「麻雀最強戦2013」のプロ予選が行われていたこともあり、合間をぬってたくさんのプロの方が会場に顔をみせていただき、大会に華を添えていただきました。
毎年、たくさんの方たちから参加申込をいただいているのですが、今年も定員88名に対し120名を超える申込がありました。今回、申込時に参加動機を記載していただく欄があり、当イベントに対するご意見、ご要望を書いていただきました。全く病気と無関係だけれども骨髄バンクに興味があるという人から、お医者様、元患者、さらに闘病中の方からの申し込みもありました。中には400字を超える熱い想いを書いてくださっている方もいらっしゃいました。
大会終了後、「勉強になった。」、「元気をもらった。」、「自分の好きな麻雀で役に立てて嬉しい。」などたくさんの言葉をいただきました。
まだまだいたらぬ点が多々あったと思いますが、たくさんの方たちと自分の思い、考えが同じ方向に向いているということを認識することができました。自分が「生かされた」意味をあらためてかみしめ、今後も「伝える」ことの大切さを実行していこうと思いました。
主幹 二階堂瑠美(日本プロ麻雀連盟・骨髄バンクサポーター)今年も無事に開催することが出来ました。私の思いは、この一言に尽きます。
そもそもは、主幹の「山口君生還おめでとう!麻雀大会」から始まった(と聞いております)チャリティ麻雀大会。そこから、色々な方々の色々な思いたちが集まって、素晴らしい大会がおこなわれました。
今回は少し驚いてしまうくらい骨髄バンクに関係されている方々が集まってくださいました。純粋に麻雀を楽しみにきてくださる方々、同窓会のような気持ちできてくださる方々、バンクへの理解を深めたくてきてくださる方々。忙しいなか、開催のために奮闘してくださったニューロンのみなさま。関わる方々が、みんな元気に集まってくれたので無事に開催することが出来たのです。当たり前のことだけど、とても尊いことだと思います。
また来年も「無事に開催出来たよ!」と報告できることを祈りつつ、私自身も体調管理に気を付けて今の私に出来ることを精一杯頑張りたいと思います
。 高階万智(日本プロ麻雀協会)初めまして!日本プロ麻雀協会の高階万智です。私が骨髄バンクチャリティーバンク麻雀大会の存在を知ったきっかけは、プロになる前に同じ団体の先輩の早坂優里プロのブログでチャリティー大会に参加したとゆう内容の記事を拝見したからです。いつか私もこの大会のお手伝いがしたいと考えていたので、今回協力させて頂く機会ができてとても嬉しく思っています。大好きな麻雀を通して人の役に立てることが少しでもできるなんて本当に素晴らしいことだと思います。来年もまた参加したいですし、この大会の存在を知る人がもっともっと増えたら嬉しいです。今回は参加させて頂きありがとうございました。
青木さや(日本プロ麻雀協会)この度はニューロン骨髄バンクチャリティーイベントに参加させていただきありがとうございます! 私は白血病や、病気についてあまり知識はありませんが、ルーラーさんをはじめ、たくさんの方のお話を聞いて勉強になりました。骨髄バンクに登録している人が40万人を越えていると聞いて、驚きました。これも、今回のチャリティー大会や、様々な呼び掛けがあってなのでしょうね! 参加された方の中には遠くからいらしてる方もいて、こんな大勢で大会をするなんて初めてでしたのでとてもいい経験になれました! 楽しかったです!
安藤顕一/大会2位・現在も投薬治療にて闘病中私は、平成22年2月に「慢性骨髄性白血病」を発病しました。現在も、イマチニブ(グリベック)による投薬治療を行っていますが、一般的な投薬量よりも少ない量で済んでいます。それは、自分の場合は、初期の段階でわかったからです。糖尿病による血液検査で白血球値を毎月測定していたからです。
グリベックの投薬治療により、発病前と同じように、埼玉県内の高校で教師として立つことができています。その一方、RMUのライト会員として、RMUのスプリントカップなどをはじめ、アマチュアを対象としたいろいろな麻雀大会に出場し、競技麻雀を楽しんでいます。
しかし、いつ、慢性期から移行期を経て、急性期になるかわかりません。自分の周りにも、なかなか、「白血病」を経験した人が周囲にいないため、情報源は主にインターネットだけでした。将来、骨髄移植も考えなければならないとき、骨髄移植ってどんなことだろう、そして、実際に経験した人はどのような気持ちになっただろう、そんなことを知りたく、この大会に参加しました。
骨髄バンクの講演を通して、骨髄バンクにより多くの命が救われ、患者さんの家族も助かっていること、そして、骨髄移植がどんなものであるかを理解することができました。特に、ノブ・ハヤシさんの骨髄移植の経験談は、自分が思ったより難しくない治療だということが分かり、骨髄移植に対する不安が解消されました。
大会終了後には、自分自身も骨髄バンクのために何かできることがあるのではないかと思うようになりました。とりあえず、骨髄バンクや骨髄移植について勉強し、もっと知識を深めていくところから始めたいと思います。
松井圭祐/現在、移植後療養中「白血病は、今は『治る可能性のある』病気です。頑張りましょう」ある日突然、医者のそんな言葉とともに闘病生活が始まりました。治療過程では色々あったものの、幸いにも兄と白血球の型が一致し骨髄移植ができたこともあり、移植から1年経過した今のところ再発はしていません。ただ、7月に慢性GVHDという移植後に起こりやすい合併症が出てしまい、麻雀大会当日もまだ入院中という微妙な状態でしたが、山口さんに無理を言って参加させていただきました。
よく勘違いされるのですが、「骨髄移植をする=治る」ということではありません。そして移植はゴールではなく、実は辛い闘病生活の再スタートなのです。移植をしたことによる副作用や合併症で命を落とすことも多々あります。また、移植をしても再発する可能性もあります。それでも移植をする理由は、再発率が低くなる、つまり完治する『可能性が高まる』のです。まさに人生を取り戻すための「希望」です。
僕のように移植を受けた人間は、ドナーにはなれません。それどころか献血すらできません。では同じような血液疾患で苦しんでいる人のためにできることって何だろう?きっとこの病気を乗り越えた人は皆、少なからず考えることだと思います。
今回初めてこの大会に参加しましたが、色んな「元患者」の方と出会えました。
打つ人。闘う人。走る人。表現はそれぞれだけど、1人でも多くの患者に「希望」を与えたいという想いは皆同じだと思います。この先自分には何ができるだろう?そんなことを考えさせてくれる素晴らしい出会いがたくさんあり、今回参加できて本当に良かったです。色々調整してくれた友人と、お会いしたこともなかったのにこんなワガママを聞いてくださった山口さんに感謝!来年はもっと元気な身体で参加します!
*文中すべて敬称を略させて頂きました。
〜熱い勝負!大麻雀大会で、骨髄バンクチャリティー募金、盛り上がる!〜
9月15日、新橋駅近くで「健全な麻雀文化を普及する非営利団体ノーレート麻雀ネットワーク ニューロン」の本部が主催する、骨髄バンクチャリティー麻雀大会が開催されました。女性雀士を含むプロの雀士も多数参加し、一般の参加者を交えて熱く雀卓を囲みその腕を競う大会で、毎年骨髄バンク支援のため参加費の一部を寄付してくださる9年続いているイベントです。
今年は88名22卓の雀卓で熱戦が繰り広げられました。この3回戦の勝負の途中で、骨髄バンクや白血病について会場の皆さんにお話しするコーナーが設けられました。
最初の休憩後の出演は、ノブ ハヤシさん。知る人ぞ知るK-1格闘家で現在はキックボクサー。あの白血病で急逝した、故・アンディ・フグ選手の生涯最後の対戦相手として広く知られています。2009年に奇しくも本人がフグ選手と同じ「急性骨髄性白血病」と診断され、お姉さんから末梢血幹細胞移植を受けて3年間の闘病の末、現在はまたトレーニングを再開しているとのこと。闘病していたとは思えない大きく太い体つきにビックリしましたが、病気を克服するまでの苦悩の日々を語ってくれ、ドナーであるお姉さんや、闘病中真剣に治療にあたってくれた医師・看護師への感謝の言葉が語られました。身体を鍛えぬいている格闘家でも発病するこの病気に、改めて恐ろしさを感じました。
2度目の休憩後は、大谷貴子さんが骨髄バンクについて、ドナーの大切さについて説明し、東京の会で麻雀選手として参加した大橋一三さんがドナー体験を語られました。(ちなみに88名中18位と大健闘でした!)
このニューロン主催団体の中心人物である山口明大さんが、実は骨髄バンクのドナーから移植を受けた患者で、山口さんの熱心な働きかけでこのチャリティーが続いています。試合後は山口さんの司会でオークションがおこなわれ、プロの女性美人雀士が提供してくれたサインやグッズが高額で競り落とされ、佐藤きち子基金や東京の会への寄付となりました。ありがとうございます!
なお会場には、移植を受けた人、闘病中の人などが、合わせて8名も参加していました。これらの患者さんの姿は、会場に参加したすべての人達の記憶に残ることでしょう。来年も引き続き、よろしくお願いいたします!