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2017年8月25日毎日小学生新聞に子供麻雀教室の記事が掲載されました

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2017年08月25日・毎日小学生新聞「知ってる?ゲーム 第5回 マージャン小学生にも

「マージャン」を知っていますか? 昔は「おじさんたちの遊び」というイメージが強かったのですが、最近はちょっと複雑なこのゲームを楽しむ子どもや女性が増えています。4~17歳が参加する子どもマージャン教室を取材しました。【大井明子】

 子どもマージャン教室を主宰しているのは、健全なマージャン文化の普及を目指す非営利組織「ニューロン」です。関東や関西などでマージャン教室を開催していて、東京都や千葉県、神奈川県などでは、子ども向けの教室を開催しています。東京品川区にある品川校では、月に2回、子ども専用の教室を開いていて、毎回20~30人が集まります。

 教室では、ニューロンの講師や東京大学の学生がそばについて、やり方を教えてくれます。講師の山本健さんは「数年前は、高校生が中心でしたが、最近は小学生が増えている」と言います。テレビなどで取り上げられて話題になったことがきっかけで、「頭を使うゲームなので子どもに習わせたい」「家族でマージャンを楽しみたいので、子どもにもルールを覚えてほしい」という親が、子どもに勧めたりしているそうです。

 マージャンは、4人で対戦するゲームで、漢字や記号が書かれた136枚のマージャンパイを使います。最初に、各自が13枚のパイをもらい、順番に1枚ずつ取り替えてゆき、一番早く絵柄をそろえた人が勝ち(「あがり」と言います)です。絵柄のそろえ方にはいろいろあって、集めるのが難しいほど、もらえる点数が高くなります。

【かけひき必要 運も左右】

 ちょっとトランプに似ていますが、もっと複雑です。お互いが持っているパイは見えないので、相手の表情や動きを見ながらの「かけひき」も必要。運にも左右されます。神奈川県川崎市の小学3年、井上英基さんは、「勝てそうでも、逆転されることがある。次にどんなパイが出てくるかわからないので、わくわくします」と言います。東京都足立区の小2、堀切真優さんは、「トランプみたいだけど、もっと難しい。勝ったり負けたりするのが楽しいです」と話しました。

 教室では、初心者、初級、中級、上級などのレベルごとに、さまざまな年齢の子どもたちがテーブルを囲み、マージャンを楽しんでいました。初心者のテーブルでは、パイを見せ合い、講師の先生に教えてもらいながらゲームを進めます。

 ニューロン代表の池谷雄一さんは「マージャンは、パイを通じて相手の考えを想像したり、自分の意思を伝えたりするゲームなので、コミュニケーションの訓練にもなります。年齢に関係なく楽しめるので、もっと多くの人に気軽に楽しんでほしいです」と話しています。

 
【中国で生まれ日本に】

 マージャンは、中国で生まれました。紀元前からある、カードを使ったゲームがもとになっていて、19世紀なかばごろに、今のような形になりました。日本では「麻雀」と書きますが、中国では「麻将」と書いて「マージャン」と読みます。

 日本には、1900年代初めごろに入ってきました。当時は、外国製のものはおしゃれでかっこいいととらえられていて、外国文化への関心が高いお金持ちの間で大流行しました。次に流行したは1960年代です。当時は、マージャンをするための専門店が3万軒以上ありました。楽しんでいたのは男性が多く、会社員や大学生が中心でした。

 現在、マージャンを楽しんでいる人は、全国に600万人くらいいるとされています。実際にマージャンパイを使って遊ぶ人は減ってきていますが、インターネットを通じて対戦する人は増えていて、500万人くらいいると言われています。女性ファンも大幅に増えています。昔から女性の愛好者が多いそうです。

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