朝日新聞出版「AERA」記事「リアル牌の快感 観る雀も増加」にて、記者によるニューロン麻雀スクール体験ルポおよびニューロン代表池谷のコメントが掲載されましたのでご紹介します。
<記事より関連個所を抜粋>
『ゲームで覚えた世代』
「今の小中学生の親である30~40代は麻雀をゲームソフトで覚えて遊んできた世代なので、大人の娯楽として流行った昭和の麻雀を知らない人がほとんどなんですよね」そう話すのは、カルチャーセンターや市民講座、独自の麻雀教室など、全国で150以上の教室を展開する「ニューロン麻雀スクール」の代表理事、池谷雄一さんだ。現在ニューロンの会員は、4歳から97歳まで全国で約5万7千人。そのうち小中高校生は約2千人に上る。コロナ禍が収束して最近は増加傾向にあるという。「少し前までは、麻雀をゲームとして自ら楽しんでいる親が、子供に勧めて入会するケースが多かった。ところが最近は逆転。子供が自ら教室に通いたくて親に同伴してもらうケースが目立ってきました」
『競技麻雀のスポーツ化』
これには麻雀卓をリアルで囲むのと近い感覚の麻雀が、オンラインで家に居ながらにしてできるようになったことも大きい。オンラインゲームなら、もくもくなし、賭けなし、頼まれての義理打ちなんかも、しなくてすむ。アガったときの派手な演出や効果音なども日々進化していて、臨場感も抜群だ。「とはいえ、対戦相手の表情やしぐさを観察しながらの緊張感のある駆け引きや、実際に自らの手で麻雀牌をツモって結果がわかった瞬間の感情の揺らぎは、やはり本物の卓を囲まないと味わえない。子供がゲームで麻雀のおもしろさを覚えると、家族や友達、教室などでリアル麻雀を始めることが多いようですね」(池谷さん)
『推しのプロ目当てに』
(中略)そう言われてみると、自分は大きなアガりを狙うあまり、人に振り込んでしまうことも多い、典型的な非合理打法。意識改革が必要だ。というわけで、麻雀が初体験という担当デスクのKさんと2人、前出の「ニューロン麻雀スクール」の扉を叩いた。頼もう~! 十数年ぶりのリアル麻雀で、点数計算のやり方をすっかり失念。同じ卓になった小学生の男子に、「捨て牌はまっすぐ置いて捨てましょう」などと注意されながら、点数計算を助けてもらったりして、何とか数時間、リアル麻雀を満喫することができた。ところでこの小学生男子が麻雀を始めたのは4歳から。親の知り合いに麻雀をやる人がいて、ルールを教えてもらったのが最初だったという。「普段はネットでやってるけど……やっぱり本物で打つ方がずっとおもしろいと思います」前出の池谷さんも言っていた通り、ネットのゲームとはまず緊張感が違う。同じ卓の誰かがロンと言うんじゃないかという冷や汗ものの恐怖のなか、恐る恐る捨て牌を置くときのスリルとサスペンス。つい大きな手を狙いたくなる性分を押さえて、コツコツコツコツ。ネットを見たりの「ながら」でもできてしまうネットの麻雀とは、まったくの別物だ。そういえばと思い出して、Kデスクを探すと、汗をふきふき先生にルールを教えてもらっているところだ。「デイトレーダーで、麻雀で相場の勝負勘を養おうと学んでいる人もいるそうですよ」