健全な麻雀文化を普及するニューロン

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2024年9月3日ニューロン子供麻雀教室毎日新聞社「サンデー毎日」

毎日新聞社の週刊誌「サンデー毎日」にて、ニューロン子供麻雀教室に関する記事が掲載されました。

出版
毎日新聞社
誌名
サンデー毎日
掲載
2024年9月3日発売号
取材協力
ニューロン子供麻雀教室 東京・ニューロン代表 池谷雄一
取材場所
ニューロン麻雀スクール イトーヨーカドー大井町校
タイトル
『麻雀が教育にいい』は本当か/子どもと保護者に聞いてわかった意外な効能
見出し
礼儀作法、点数計算、論理的思考…脳を鍛える習い事として。小学生の間で一大ブームが起きているという。『健全な麻雀』を学ぶ子どもや保護者の声に耳を傾けると、意外な効能が見えてきた

★記事のうち、関連部分を引用してご紹介します。

 実際に子どもたちは麻雀と、どのように向き合っているのか。東京都品川区のショッピングモールにある「ニューロン麻雀スクール大井町校」を訪ねた。室内を見渡すと、対局マナーと対人マナーに関する貼り紙が目につく。

 「当校は競技場ではなく『老若男女が経験やレベルを問わず気軽に覚えて楽しめる』カルチャー教室です」「牌や点棒を丁寧に扱う、身勝手な時間の使い方をしない等お互いに快適に対局するための作法と配慮を大切に」「目先の勝ち負けよりも大切な事を見失わないように」

 こうした文言から、昭和の鉄火場のイメージがつきまとう「雀荘」ではなく、礼節を大事にする健全な「カルチャー教室」であることがわかる。一般社団法人ニューロンは、1997年から健全な麻雀文化の普及をと「子供麻雀教室」を始めた、今では全国14カ所で定期的に教室を開講し、東京や大阪では毎回50~60人が参加している。

「算数の宿題がすぐ解けるように」

 そんな「ニューロン子供麻雀教室」では、保護者が子どもを送迎する。受け付けを待っている保護者に、子どもの習い事に「麻雀」を選んだ理由を尋ねた。

 初参加だった小学1年生のA君の保護者は「麻雀が頭を使うのにとても良く、脳内の体操になると知人から聞きました。礼儀作法が身につくとも聞いています。人間社会で何より重要な礼儀作法を身につけてほしいと考え、麻雀体験をしてもらおうと思いました」。

 夫妻で送り迎えに来ていた小学5年生のB君の保護者は、麻雀の持つ学力面の向上に、こう期待をしている。「今まで一家で『ドンジャラ』をして遊んでいたのですが、麻雀の方が突き詰めていくと奥が深いと思い、通わせています。好きなことに対する集中力が増したかなと思います。麻雀は記憶力の向上にもいいと聞くので、これからが楽しみです」。

 実際に打っている子どもたちの様子はどうか。「ロン」「あー、それ待ってたのか、しまった」「ちょっと俺の手見てよ、これ、役満も狙えたんだ」「うわー、悔しい!」皆とても楽しそうに、それでいて愛を不快に思わせるような態度や言動を表に出さず、麻雀を楽しんでいた。子どもたち自身は麻雀を打つことで学力が上がったり、人間的な成長があったりということを実感しているのだろうか。

 小学2年のC君は、「3歳から『Mリーグ』を見はじめて麻雀に興味を持ち、5歳のときには役満を上がっていた」。小林剛プロの麻雀の点数計算ドリルを愛用していて、「算数の宿題がすぐ解けるようになった」と顔をほころばせた。

 「スマホに麻雀のアプリを入れていて常にやっている」と語る麻雀歴2年の小学5年のD君は、勉強の成績が上がった実感はないものの、「覚えるのがとても好きで『就職四季報』をたくさん集め、社名とこれから良くなりそうな会社ランキングを見るのが楽しい」と話す。抜群の暗記力は、麻雀にも一役買っているのか。

 同じく小学5年のE君も「計算が速くなった」と言うが、それに加えて他者の思考過程を考察する習慣がついたと語る。「麻雀を始めるまでは、友達の言うことがすべて本当だと思っていたんですが、麻雀で駆け引きをやっていると、40%くらいは嘘なんじゃないかなと思えるようになりました。親しい友達と一緒にいても言うことをすべて信用せず、疑う姿勢を持たないといけないと思っています」

 小学6年のF君も、そうした「相手の思考を読む能力」の上達を実感しているという。特に「対面」で麻雀をすることの重要性について、こう話す。「人の思考を読むのがうまくなったと思うんです。たとえば、今までは人がどうして怒っているのかをわからなかったのですが、人と(麻雀を)打っていたらだんだんわかるようになってきたんです。相手が見えないゲームだと、『こういう行動をしそうだな』とわからないし、学べません。人の気持ちがわかるようになってきたなと思います」

「辛抱強く、社交性も上がった」

 人と相対することで性質が変わったのは、小学6年のGさんもだ。Gさんは「4年前、コロナの時期になったのがきっかけで、麻雀をはじめた」と語るが、麻雀を続けるうちに「人と勝負をすることが好きになった」と積極性が身についたという。

 それぞれ小学生の会員たちは、計算力、暗記力、洞察力が麻雀によって身についていることを教えてくれたが、「ニューロン子供麻雀教室」には、中学生や高校生も通う。話を聞くと、より深く、高い次元で麻雀の有効性を実感していた。

 中学1年のH君は、「今まであまり物事に興味を持てず、世の中や身の回りで起きていることを考えていなかったが、麻雀で頭を使う習慣が身についたおかげで、日常生活と社会の結びつきを考えるようになった」と話す。

 中学3年のIさんは、「麻雀の緊張感のおかげで取捨選択がうまくなり、判断能力が上がった」、高校2年のJ君は、「麻雀をはじめてから辛抱強くなり、勉強でしっかり最後まで問題を考える習慣がつき、社交性も上がった」と語る。

 どうやら麻雀は、学校の成績や生活との事象を関連づけ。自分の頭で考える認知能力と、積極性やコミュニケーション能力といった非認知能力の双方を向上させるようだ。

 まだ昭和の麻雀ブームが続いてた1990年代に、子供向けの教室を手掛けたニューロン設立者の池谷雄一さんは「子どもたちにとって、取り決められたルールとマナーのもとで、利害関係のある他者と向き合い、理不尽な出来事に立ち向かい、自分の意思を押し通す体験は、いずれ社会人となった際におおいに役立つでしょう」と語る。

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