2015年8月23日、夏休みの恒例イベント、第24回子供麻雀大会ミニドラバンバンを東京品川にて開催しました。
今年も会場いっぱい満席の40名が集結。日頃よりニューロン子供麻雀教室の品川校・川崎校・蒲田校などで腕を鍛えている子供会員が大半です。中には栃木県より父親同伴で遠征参加してくれた兄弟も。
年代層は幼稚園児1名、小学生15名、中学生12名、高校生12名。
年々、驚くほどに低年齢化が進んでいます。
最年少の中林一雪くん6歳は、姉の中林小雪さん9歳と一緒に初参加。姉は大三元を決めて笑顔! でしたが、弟は緊張したのか成績はイマイチ。
一雪くんは来年以降あと11回(11年)参加できるので将来が楽しみです。
第24回大会の優勝者は、栃木県より兄弟で遠征してくれた若林大輔くん10歳。お父さんの指導によるものか、兄弟ともに相当な実力。兄は四暗刻を決めて優勝候補に躍り出ましたが、そのあと大三元を放銃して撃沈。それを見た弟は「兄のかわりに俺が頑張る! 」と奮起して、見事に優勝を決めました。
最近の競技会での若手選手の躍進ぶり。子供大会での若年層の活躍。ゲーム世代を親にもつ二世代目ゲーマー達の将来が楽しみです。
順位 | 氏名 | 年齢 | 備考 | 成績 |
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優勝 | 若林大介 | 10歳 | 栃木県 | 107600点 |
2位 | 大久保駿 | 18歳 | 102000点 | |
3位 | 坂元健朗 | 18歳 | 四暗刻 | 84500点 |
4位 | 高崎奨真 | 18歳 | 59800点 | |
5位 | 高橋駿弥 | 13歳 | 54800点 | |
6位 | 山本陽貴 | 9歳 | 52600点 | |
7位 | 斎藤真音 | 10歳 | 48200点 | |
8位 | オバーンデイ | 14歳 | 41900点 | |
9位 | 高橋大輔 | 16歳 | 38800点 | |
10位 | 国府田理己 | 14歳 | 34900点 | |
11位 | 長岡笙一郎 | 15歳 | 26800点 | |
12位 | 志水健介 | 16歳 | 22000点 | |
13位 | 渡邊裕基 | 15歳 | 21000点 | |
14位 | 谷口海翔 | 14歳 | 20900点 | |
15位 | 若林達哉 | 12歳 | 四暗刻 | 18000点 |
16位 | 清水俊貴 | 14歳 | 14600点 | |
17位 | 音田健太 | 16歳 | 13200点 | |
18位 | 佐々木夏海 | 10歳 | 6200点 | |
19位 | 伊藤在 | 15歳 | 6100点 | |
20位 | 青山達也 | 10歳 | 4900点 | |
21位 | 手島歩夢 | 16歳 | 4000点 | |
22位 | 小島翔馬 | 15歳 | 500点 | |
23位 | 上坂涼介 | 12歳 | -2800点 | |
24位 | 新木尭琉 | 16歳 | -7500点 | |
25位 | 三田遼耀 | 17歳 | -16600点 | |
26位 | 松原利奈 | 12歳 | -19300点 | |
27位 | 齋藤凱彦 | 15歳 | -22100点 | |
28位 | 中林小雪 | 9歳 | 大三元 | -24700点 |
29位 | 平野陽人 | 7歳 | -30000点 | |
30位 | 松原大将 | 11歳 | -39400点 | |
31位 | 高橋秀太 | 11歳 | -40900点 | |
32位 | 市川ももね | 14歳 | -42700点 | |
33位 | 高見澤颯 | 16歳 | -43800点 | |
34位 | 松原一生 | 13歳 | -45400点 | |
35位 | 高橋愛梨 | 9歳 | -47200点 | |
36位 | 国府田まりみ | 18歳 | -61600点 | |
37位 | 中林一雪 | 6歳 | 最年少 | -65300点 |
38位 | 長谷川隼一 | 12歳 | -74900点 | |
39位 | 佐藤駿 | 18歳 | -87800点 | |
40位 | 小原桂 | 8歳 | -106300点 |
いつもの和気あいあいとした子供教室の雰囲気とは少し異なり、大会特有のピリっとした緊張感が漂う場内。そんな中、開始すぐに聞こえてきたのは「ツモっ! リーチイッパツツモ、スーアンコウ! 」という元気な声。栃木県から兄弟で遠征してくれた若林達哉君でした。 4回戦の合計で順位を決める仕組みなので、これはたいへんに大きなリードです。
しかし3回戦に事件は起きました。9歳の中林小雪さんが、四暗刻の若林達哉君から大三元をあがったのです! 三元牌が揃っていることを悟られないように、4枚目の發をすっとツモ切るという匠の技に、後ろで見ていた東大生のサポーターからも賞賛の声があがっていました。
そして最終の4回戦。3回戦までの成績順で組み合わせが決められます。特に上位卓では非常に激しい攻防が繰り広げられました。
暫定トップは、兄の分まで頑張ろうと奮起していた若林兄弟の弟、小学4年生の若林大介君。それを追うのは高校3年生の坂本健朗君。南四局オーラス。親の坂本君は若林君をわずかに逆転し、そのゲームのトップへ躍り出ました。しかし順位点を加算してもトータル成績で逆転していないことを察した坂本君は連荘を選択。しかし、結局は若林君があがり、自力で優勝を決めました。
大会責任者として運営する中で私が感じたこと。それは「自分で考え、決断すること」の重要性です。最終戦では逆転優勝を狙うために、多少強引にでも高い手を狙っていくべきと判断し、結果的に大きく失点してしまう子もいましたが、私はそれで良いと思います。もちろん失敗を重ねることで考えを改めることもあるでしょう。いつもの日常とは一味違った緊張感がある中で、自分で判断し、決断すること。この経験は将来社会に出た時に必ず役に立つと感じました。
夏休みの思い出の場として、そして子供たちの成長の場として、来年も多くの子供たちに参加してもらいたいです。参加ありがとうございました!
ニューロン子供麻雀教室 品川校 主任講師 山本健(文教大学競技麻雀研究会 第23代部長)